「出羽三山仰止参道」、2026年イタリア A’ Design Award ブロンズ賞を受賞
このたびの栄誉を、皆さまへ大きな喜びとともにご報告申し上げます。
HOTEL UKETAMO は、「受けたもう(UKETAMO)」という哲学を大切にし、その純粋な思想を、時空を超える深遠な旅へと昇華してまいりました。
本空間は、IFI(国際インテリアアーキテクト/デザイナー団体連合)メンバーである Paradox Studio によって設計された、精神性と物語性に満ちた作品です。そしてこのたび、世界的に権威ある 2026年イタリア A’ Design Award にてブロンズ賞を受賞いたしました。この栄誉は、文化的深み、美意識、そして空間の魂を追求してきた私たちの歩みへの評価であると考えております。
空間の中心となるのは、三層を貫く「時間階段」です。山形県に伝わる山伏の巡礼文化を再解釈し、出羽三山が象徴する「過去・現在・未来」の精神性を空間へと映し出しています。重厚で触感豊かな素材から、やがて光に満ちた軽やかな空間へと移ろうことで、訪れる方を都市の喧騒から静かな内面の世界へと導きます。
また、この空間の軸線には、日本皇室御用達工芸として知られる「山形緞通」により、半年をかけて手織りされた大型タペストリー《仰望聖山》が掲げられています。階段を一歩ずつ上るにつれ、視点は“見上げる”姿勢から、“見渡す”静かな視界へと変化していきます。それは単なる視覚の移ろいではなく、「心の向かう先」が人生という山の見え方を決める、内面的な変容そのものを象徴しています。
旅の終着点には、「Mirror Moon」が静かに佇みます。
“As above, so below.” ——「上なる如く、下もまた然り」。天から降り注ぐ光は宇宙の起源を象徴し、足元に映る鏡月と呼応することで、一つの円環を描き出します。それは、出羽三山に宿る絶え間ない精神の循環であり、時間・感覚・内省の静寂の中に、宇宙の広がりと生命の輪廻を映し出しています。
この栄誉を、これまで HOTEL UKETAMO を訪れ、この旅路を共に感じてくださったすべての皆さまへ捧げます。
ぜひこの場所で、感覚と静寂に身を委ねながら、魂が本来持つ「ゼロ」の状態へと立ち返る時間をお過ごしください。

